anjoe375のブログ

375、あんじょ〜のブログです。

ブックレコメン①


スマホ時代の情報との付き合い方〜
 
Web2.0 ですげーって盛り上がっていたのが2006年頃ですから、ほぼあれから10年弱。メディアではかなり盛り上がっていた割には一般の私のような人間には実際強烈な変化はさほどなかったような気がします。

しかしここ1、2年でネットワークの中心がPCからスマホ→アプリに主導権が移行しつつあるなか、世間一般にようやくWeb2.0を実感するような変化が目に見えるような変化を起こしています。

新聞や雑誌の凋落はご存知の方も多いかと思いますが、クールジャパンの一角を占める漫画も、電子書籍で読む時代になってきています。今まで分散していた媒体がスマートフォン一つにかなり集約されつつある。

私個人もAmazonでの通販利用はPC以上にスマホから購入の割合の方が多くなりなした。お金の決済もLINE Payの登場でスマホでの決済にいっそうの拍車がかかりそうな状況です。

しかし、スマホ一台でかなりの事が出来るようになって便利な反面、スマホに対する依存度も想像以上に高くなっています。
 
ちょっと前にスマホを子どもに持たせる前に親子で使用契約書を交わすことが話題になっていましたが、私たち大人も、自分自身との間で、何らかの取り決め、約束事を交わした方がいいくらい依存度が高い。不用意に時間を浪費する媒体にもなっていると思います。そう言えばちょっと前はテレビがそう言う悪役を担っていましたよね。
 
どんな時代にも新しいものとの付き合い方を指南するものは出てくると思いますが、スマホFacebookTwitterなどのSNS全盛時代に向けての指南書にあたるのがこの本。

個人的には渡辺由佳里さんの「ゆるく、自由に、そして有意義に──ストレスフリー•ツイッター術」を読みTwitterを始めたので、私個人としてはそちらの本に、メディアとの付き合い指南は、負うところも多いですが、本書がマインドフルネスなど「サーチ! 富と幸福を高める自己探索メソッド」などでも紹介されているGoogleが実施している研修プログラムとも方向性を一致させているところ。またタイトルにあるようIT畑のエグゼクティブの多くも、情報の渦に日々取り込まれている現代人の生活に、精神的な静寂の必要性を感じていることを紹介していることなど、スマホ全盛期に入った今、多くの人の興味をそそる内容なのではないかと思います。
 
面白いなと思うには、最近スティーブ・ジョブスのステイハングリー、ステイフーリッシュの言葉が、The Whole Earth Catalog の最終号のキャッチコピーからの引用で、話題になっていましたが、60、70年代のカウンターカルチャーの遺伝子を、アップルも、今のITカルチャーも受け継いでいるんだと思います。あのカウンターカルチャーの時代も、時代が変わる期待感がとてもあった時代だと思います。

変わったと言えば変わりましたが、カウンターカルチャーの子どもたちが変えたいと思った現実と同じ種類の現実が新たな形で現れています。
 
こういった時代に即した精神修養はいつの時代もその時代のエスタブリッシュメントが修養するものですので、通例、一般の人までは降りてこないことが多いと思います。そんな精神修養が60年代、70年代のカウンターカルチャー〜ニューエイジムウーブメンントの中では、いにしえの精神修養からLSDを使った意識の拡張などがポップに流布していました。

そんな流れと似ているのか、GoogleAmazonAppleFacebookなどのITジャイアントが引き起こす新たなムウーブメンントの中で、今の時代に望まれる精神修養が、ぽつぽつと発信され始めています。ニューエイジの時よりももっとダウングレードされた形で。それだけ今回のITジャイアントの起こしている変革が一般の人々隅々間で及んでいる証拠でもあります。手軽に買える一冊になっているというのも、21世紀ならではということなんです。

いつの時代も権力を持つもの、力を持つものと持たざるものの、様々な関係が世界の世間を満たしているわけですが、この時代が、少しカラーが違うとしたらやはり個人の力の可能性が、以前の時代と比べて、比べものにならない程、広がっていることだと思います。21世紀の本質的な精神修養のための一冊として、関心のある人は是非お手にとっていただければと思います。

シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方

ソレン・ゴールドハマー著  出版:翔泳社

あんじょ〜
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